女神の機械槍

モンスターハンター関係の二次創作(イラスト・小説)ブログでしたが、最近はオリジナル小説に傾倒中です。

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Ein Liebeslied(6)

ミナガルデが狩りの隆盛を極めていた頃、ある一人の片手剣使いが居た。

その片手剣使いは、お世辞にも強いとは言えなかった…というか、はっきり言って弱かった。
闘いの中で出来る隙を、捉える事も生かす事もできず、同じハンターの仲間うちでも罵倒されるほどだった。

「…隙がどうした。闘い方が上手いのがどうした?」
「なら、一つの隙で、モンスターを一撃で倒せれば、問題ないだろうッ!?」

現実を全て否定した、逆転の発想。

彼は片手剣の盾を捨て、もう一本の剣を取った。
「これで攻撃力は倍だ」と息巻く彼を、仲間たちは笑ったが・・・。
…闘いの女神は、彼を嘲笑しなかった。

そのうち彼は、二つの剣で斬った傷の治りが遅くなることに気づく。
並行に斬り傷を作ると、その間の部位に血が通わなくなり、壊死しやすくなるためだ。
彼の二つの剣は、倍以上のダメージを敵に与えていた。

…斬り方を工夫すれば、予想以上の威力を発揮するぞ、これは。
…この二つの剣…「双剣」こそが、最強の武器ではないのか!?

闘いの女神の啓示を受け取った彼は、それから憑かれたように、双剣の研究に没頭する。
二つの切り傷によるダメージを最大にする斬り方。
一撃を弾かれないようにするための、刃の進入角度の研究。
斬撃を無駄なく数多く繰り出すために必要な手数と、その「型」。
一つ一つの斬撃に力を与える事で、トータルダメージを最大にする方法。
利き腕以外で武器を握ると、どうしてもバランスが崩れるので、武器を小さくして力のバランスを取る方法。

…数か月後、彼の考案した連続波状攻撃は、一撃の隙で…とは行かなかったが、圧倒的な破壊力でモンスターを打ち倒した。
既存の武器のいずれをも凌ぐ、尋常ならざる破壊力を、彼の仲間たちも認めざるを得なかった。

どん底から這い上がってきた彼を、人は二つ名で「不死鳥」と呼んだ。
その連続波状攻撃は、やがて「乱舞」と通称され、彼を祖として、その「型」が広く伝えられていった。

王立図書館に籠ってから二日後、キャミノとユーフィアは、二人で森丘の素材ツアーに来ていた。

「そういう訳で『乱舞』。これがメインの戦法になるからね」
「分かりました…って、それで、何で改めて、乱舞の型なんてやるんです? 昔、キャミさんに教えてもらったじゃないですか」

2人は、いつものレックスSと、コンガUシリーズで森丘に来ていた。
ただし、武器はキャミノが「ゲキリュウノツガイ」、ユーフィアが「双焔」を装備している。
そう、2人は元々双剣使いだった。

駆け出しハンターの時代、大抵の者は、多数の武器をいろいろ試してみて、「これ良いな」と思った武器を選ぶ。
それは、闘いの女神が、その人に与えた戦闘の才能でもある。

そういう意味では、キャミノの本来の適性は「双剣使い」だった。
だが、村緊急のフルフルに、ボコボコにされて、ボコボコにされて、ボコボコにされて、ボコボコにされていくうちに、いつの間にか彼女は、ガンランス使いになっていた。

また、誰しもが教官から戦闘訓練を受ける訳ではない。
恋人や友達、仲間からハンターのイロハを叩きこまれる人も居るわけで、ユーフィアもキャミノの姿を見て、自然と双剣を使うようになっていった。同じ理由で、ガンランス・片手剣もちょっとは使える。

そんな2人が、久しぶりに双剣を手に取る。

「昔、私が教えたのはね、見よう見まねの『乱舞』だったのよ」
「そうなんですか?」
「うん、図書館にね、『不死鳥』さんが作り上げた、本物の『乱舞』の仕方が書いてあったから、それで、私たちの乱舞のパワーアップを図ろうと思って」
「分かりました! まずはどうすれば良いんですか!?」
「まずはね…」

キャミノは、ユーフィアに懇切丁寧に説明しながら、実演していった。

「まずは、鬼人化ね」
「はい」
「深呼吸から」

2人は眼を瞑って深呼吸し、天地の気を取り込んで肺に深く溜める。
肺腑から沁み渡る天地の気が、糸で繋がるように全身に行きわたり、「力」になる。
呼吸を整え、その「力」を、心臓の経絡を通して丹田(下腹)に集める。これが「調息」。
そして、丹田内で、天地の気を自らの気と混ぜ合わせ、今度は吐気とともに、練り上げた気を今度は全身の経絡に通す。
これが、「錬気」。

「すー、はー…。」

全身の「力」が、ふつふつと湧きあがって下腹に溜まってくるのが分かる。
でも、この微細な感覚すら、昔は全く実感できなかった。
G級ハンターになって、そして正しい訓練方法を知って、やっと理解できた感覚。

そして、武器を持ったまま両わき腹・両肩の経絡を親指で刺激し、最後に頭上で武器を交差。
濁流が一気に決壊するように、みなぎる「気」が全身の経絡を溢れんばかりに流れ出す。

瞬間、心臓の鼓動が一段早くなり、体温が高まる。
筋肉に大量の血液が流入して、剣を握る手に力が籠もる。
今なら、この剣で岩でも割れそうな、そんな錯覚さえわき起こるほどだ。

これが、正しい型の…「鬼人化」。

錬気してから経絡を刺激する事により、気と血流が全身に行きわたり、キャミノ達の筋力は倍加していた。

「凄いですね、これ…。力の流れ方が、今までのと全然違う」
「戦闘時には、余裕ないからいくつかモーションを省くかもだけど、正しいやり方は覚えておいて損はないからね」
「はい」
「後で、スムーズに『鬼人化』が出来るよう、お互い訓練しましょう」
「はい」
「じゃ次、『乱舞』」

お互い真剣に、持てる技を伝え、そして学ぶ。
命にかかわる授業だけに、2人とも一切の遊びがなかった。

武器を抜いて、二つの剣を眼の高さ…正眼に構える。

そして猛禽が翼を広げるように、左右から二つの剣で斬りかかる。
まずは左で二撃…、次に踏み込みで体重移動をしつつ右から二撃、連続で薙ぎ払う。
それぞれが「飛天蒼桜」と「紅蓮顎碧」の型。

そして「睡蓮踏破」で剣撃を集め、「紫電瞑這」による追撃、最後は双撃手による「飛燕流星」で相手を一気に断ち割る。

相手を倒してなお滅す、二刃五手の連環套路。 それが「乱舞」。

キャミノ・ユーフィアともに、今まで乱舞を多く使ってきたため、無駄の省かれた、正しい乱舞の仕方はほぼマスターできており、一部、手首の返し方による刃の進入角度や、腰の入れ方を訂正する程度で良かった。

「やっぱり昔の型の方が、力が入りますね」
「いまどきの簡易な型ばっかりやってると、属性ダメージも小さくなるらしいよ。基本って大事だよね」
「そうですね」

2人は、大気も裂けよと言わんばかりに、鬼人化と乱舞を繰り返す。
武器の素振りと同様、体に「型」を染み込ませるためだ。
しかし、鬼人化してても、お肉食べてお腹いっぱいであっても、乱舞は物凄くスタミナを消耗する。
3回も続けて乱舞すれば、息があがってしまい、一休みしないと身動きできないほどだ。
2人は、汗を流しつつ、乱舞の鍛練を続けた。

「やっぱ『乱舞』って疲れますね~、これだけ武器振ってるから仕方ないですけど。ところで…」
「何?」
「…この『乱舞』をオオナズチのどこに使うんです?」

キャミノは一人盛大にズッコケた。

「何言ってるのよ、ユーさん! こないだ説明したでしょ、乱舞で戦うって!」
「えー、そうでしたっけ…?」
「ほら、図書館で戦い方を発見したって言ったじゃない」

王立図書館で発見した、対オオナズチの必殺の戦法。
それは、いわゆる「双剣ハメ」。
オオナズチは、脚部、特に後ろ脚が未発達であり、攻撃を喰らいにくい場所でありながら、大ダメージを与えやすい場所でもある。
ここに2人で陣取って、お互いが「乱舞」。
ダウンを奪ったら、頭と尻尾に攻撃を加え、透明化の能力を強制解除して打倒する…という戦法だった。

「え、じゃあ、それって…もしかして、ずっと『乱舞』してろって事ですか!?」
「…うん、そう」

キャミノも最初、この戦法を図書館で見つけた時は、かなり度肝を抜かれた。
G級オオナズチ相手に、ずっと乱舞を使う…。
100m走のスピードで、42.195kのフルマラソンを走れ、って言ってるような物だ。
世界記録に挑むような事ができるなら、そりゃ確かにG級オオナズチも倒せよう。

ただ、マラソンと違うのは、こっちは何でもあり、って点だ。
双剣ハメを考案したハンターの注釈にも、「強走薬G」の使用を強く推奨してあった。

「まぁ、それなら…なんとかなるかもしれませんね」
「多分ね」
「倒せたとしても、翌日は筋肉痛ですね」
「だねー」

2人して笑い合う。

「…キャミさん、それで、その…強走薬とか、準備してます…?」
「もちろん。多分、今頃は、お城でサルサたちが、一生懸命お肉焼いてるよ」


二日前、王立図書館から帰宅したキャミノは、すぐさまキッチンに入ると、料理長であるサルサに向かって命じた。

「サルサ、いきなりで申し訳ないけど、お肉焼いてちょうだい! 80人前!」
「ま、マスター、一体何事ニャ!? いえ、何事ですか!?」
「あのね、私たち、オオナズチと戦う事になったの…。 奴と戦うのに、大量のお肉が必要なのよ」
「し、しかし、80人前も必要なのですかニャ!?」

キャミノはしゃがみ込んで、サルサに分かりやすく説明する。

「あのね、『強走薬G』の調合にこんがり肉が5人前、現地調合用に10人前」
「…『強走薬』の調合に生焼け肉が5人前、現地調合用に10人前」
「そして、食用にこんがり肉Gが10人前」
「合計で、5+10+5+10+10の40人前、それがあたしとユーさんで80人前」
「な、なるほど…了解です、マスニャー、いえ、マスター」

「…? どしたの、サルサ」
「マスターのその目…。強敵と戦われるんですね」

キャミノは、苦笑して返事する。

「うん、まぁ、なりゆきでね…。それで、いつ呼び出しがかかるか分からないの。だから、大至急でお願い」
「了解しました! このサルサ、大急ぎで調理させて頂きますニャ…! す!」

次の日、キャミノは、ユーさんを連れて、G級火山ツアーに連れていった。

「一体何なんですか、レザーライトシリーズとか着させて」
「あのね、あたし達の今の防具じゃ、G級オオナズチと戦うには全然役不足なの。だから、虫が素材のパピメルXシリーズってG級防具を作って、それでオオナズチに挑むわ」
「虫を取るだけで、G級防具出来るんですか!? っていうか、そんな防具で戦えるんですか?」
「図書館の本にはお勧めされてから、大丈夫だと思う…。」

最も、ナズチに対する装備ではなくて「あなたもできるG級攻略シリーズ」って本に書いてあった装備なんだけどね…。

「あ、さっそく捕れましたよー! キャミさん、ほらほら、『マボロシチョウ』!」
「うん、ユーさん、それはそれで良いんだけど、パピメルXの材料はね、『オオツノアゲハ』なんだよね…」
「あ、そうなんですかー。じゃあ自然にお帰り、ポイっと」
「逃がしちゃダメー! 『真鎧玉』の素材になるんだからッ!」

…そうして、まる一日かけて虫取りを続けるころ、2人分の「パピメルX」の素材が集まった。
防具屋にそれを持っていく頃は、2人とももうズタボロだった。

「じゃ、じゃあ、加工お願いします…でも、できるだけ最速で作って下さいね…。」
「お、おう、分かったけど、どんなに急いでも、まる1日はかかるぞ」
「お願いします…。あ、あとスキルは、「盗み無効」と「高速砥石」で」
「了解したぜ」

2人分の防具の加工代もキャミノが出し、もう城の金庫もほぼスッカラカンになってしまった。
ハンター稼業は本当にお金がかかる。

…そして、今日は声が戻ってから3日目。
退院してから1日は図書館に籠ってたし、次の日は虫取りしていたし、今日は乱舞の練習に来ている。
準備は着々と整いつつあるが、武器だけは素材が無かったので強化できなかった。

「…キャミさん、そろそろお昼にしませんか?」
「うん、そうだね」

2人は、乱舞の練習を止めて、森丘のエリア3でシートを広げ、あらかじめ持ってきていたバスケットから、お昼を取り出した。

「お腹すいた~、ずっと動いていると、さすがに食欲出るね」
「キャミさんがそういう事言うって珍しいですね~。でも、私もお腹ペコペコですよー」

多めに作っておいたチキンサンドがあっという間になくなる。
食べないかなと思っていた、キングターキーまでにも口を付け、瓶詰のオレンジジュースをぐびぐびと飲みほして、2人の食欲はやっと一段落した。

シートの上にごろんと転がり、2人は、青い空と流れる雲を見つめる。

「…。ギルドからの連絡、遅いですね」
「そうだね、何やってるんだろうね…。」

エトワール音楽祭まで、あと4日…。
それまでにオオナズチは、見つかるのだろうか…。

正直、なんとも言えなかった。
G級オオナズチが見つかって欲しい気持ちは、確かにある。
だが、その日が自分たちの命日にならないとも限らない。
こんな日を過ごせるのも、あと何日かなのか…?

「懐かしいですね、この空」
「…ユーさん?」
「昔、シスターに怒られた後、教会の屋根に登って、よく空を見てたんです」

そういえば、そんな事があった。
シスターに怒られ、泣いて拗ねているユーさんと一緒に、飽きるまで空を眺めていた。

「そうだね、そんな事あったね…」
「この空、なんとなく、あの時の空に似てると思いませんか、キャミさん」

空はどこまでも、遠く、青かった。

「…びっくりしたんですよ、キャミさんが歌姫になるから、私を連れて孤児院を出るって言いだした時」
「あれ、あたし、事前にユーさんに言ったと思ってたんだけど…?」
「そうでしたっけ? まぁ、とにかく吃驚したんです…。終わらないと思ってた、つまんなかったあの日常に、唐突に終わりが来て」
「その話、何回したかな」
「キャミさん…。キャミノさんには、本当に感謝してるんです…。私みたいなのと、ずっと一緒に居てくれて、面倒見てくれて…。」
「嫌だな、それはあたしこそだよ…。ユーさんがあの時、あたしの歌を聞いてくれてなかったら、孤児院は結局出られなかったよ」

「楽しかったですね」
「本当だね」

「ずっと、続けたいですね、この生活…」
「うん、続けていたいね…」

「…キャミさん、お願いがあるんです」
「…何かな?」
「今度の戦いで…私はともかく、キャミさんは死なないで下さいね。それを約束して下さい」

あはは、とキャミノは笑う。

「じゃあ、あたしもユーさんにお願い」
「あたしがやられたら、絶対にユーさんは逃げのびて、生きることだけを考えて…。それを約束してね」

今度はユーフィアが苦笑した。

「じゃあ、どっちも死ねないじゃないですか」
「そうだねー、あははは」

そこで、キャミノはふと真面目な顔になって言う。

「…でも、ユーさんだけは、本当に逃げのびてね…クエストが失敗したら、城の残り財産を売り払って、誰かにオオナズチを倒してもらってね」
「そうですね…。でも、誰かって、心当たりあるんですか? そんな、G級オオナズチを簡単に倒せそうな人って」

そう言われると困る。
普段の仕事が歌姫のキャミノは、そんなにハンターの知り合いが居る訳ではなかった。
全く居ない訳ではないが、G級オオナズチを倒せる相手となると、これは相当限られていた。

「…あ、そうだ!」
「誰ですか?」
「『悪翁』さんとかどう?!」

「悪翁」とは、都市の武芸大会によく出場する、全身にディアブロZの鎧を着込んだ正体不明のハンターだ。
だが、その強さはあまりにも圧倒的で、人を捕食する立場に居るはずのモンスター達を、完膚無きまでに、しかも瞬く間に撲殺する様は、「魔物」とも称された。
一流のハンターですら、彼の影を踏むことを避ける、ある意味「生きる伝説」的存在だった。

「ああ、あの凄い強い人ですか!? ええ、でもなぁ…」
「? どうかしたの? あの人が怖いとか」
「…いえ、そうじゃなくて、あの人、見た目も凄く荒々しいですけど、中身も凄く…アレらしいですよ」
「…アレ、って?」
「なんか、女性が頼みごとをしに行ったら、お金じゃなくて… …を要求してくるとか」

声が聞こえないので、キャミノはユーフィアの口に耳を寄せる。

「ああ、そういう事? 大丈夫大丈夫、ユーさんだったら、裸に剥かれた時点で悪翁さんのやる気がなくなってクエストリタイヤだよ」
「何のクエストですかッ!? そもそも、人の胸がまるでまっ平みたいな事言わないで下さい! ちゃんとあるんですから!」
「へ~、じゃあちょっと見せてみてよ、彼氏ができてももう恥ずかしくないレベルかな~?」
「やだ、もう、ちょっとキャミさんったら…きゃーー!!」

キャミノの魔の手から逃げようとしていたユーフィアの目の前に、いつの間にか、チャチャブーが立っていた。

「ちゃ、ちゃ、チャチャブー…!? い、何時の間に!?」

そう言って、ユーフィアが「双焔」を握ろうとしたが、キャミノがそれを静止した。

「待って、ユーさん!!」
「な、何ですか!?」
「いいから、武器を納めて…!」

そして、キャミノは、そのチャチャブーに、柔らかく語りかける。

「…ねぇ、君、あの時の子だよね?」
「チャギャッ」
「うわ、返事した」
「…多分、このキングターキーの匂いに釣られて出てきたんだね。あまり残ってないけど、良かったらどうぞ」
「チャチャチャッ!」
「…何なんですか、これ」

キャミノは、以前ネコ狩りに行った時、このチャチャブーと出会った事をかいつまんで話した。
ヴェロニカがキングチャチャブーを倒した事を除いて。

「へぇ~、でも、チャチャブーが人間に慣れるなんて、初耳ですよ」
「あたしも。でも、野良のアイルーやメラルーも、人間に懐かないし、案外、こういうのって環境なのかもしれないよ」
「じゃあ、キャミさん、この子引き取ったらどうです? 初めてのオトモチャチャブー使いになれたら、きっと凄いですよ」
「オトモチャチャブー…。」

言われたキャミノは、食事中のチャチャブーを見る。
牙剥きだしで、骨付き肉をガツガツと頬張っていた。

「…やめとく」
「何でですか」
「やっぱり、ネコがいい」
「はいはい」

その時、2人を目指して、一匹の鳩が飛んできた。
バサバサ…と羽音を鳴らし、キャミノの肩にふわりと止まる。

「…!!」

…ギルドの伝書鳩だ。
遂に、連絡が来たのだ!!

ユーフィアは、鳩の脚に括りつけてある筒から、連絡文を抜き取る。
そして、暗号で書いてあるそれを、手早く解読した。

「どうしたの、ユーさん!? 何て書いてあるの!?」

ユーフィアの顔が青ざめ、汗が浮き出てくる。

「G級申請…許可されました」
「それで、相手は? G級? 上位?」
「…G級のが、見つかったそうです」
「それで、クエスト開始はいつなの? 明日? 明後日!?」

ユーフィアは、吐き出すように言った。

「…今夜…だそうです…。」

<続く>
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*Comment

こんばんは! 

いつも楽しみに拝読させていただいております。
ゲームシステムの解釈が俊逸で思わずニヤリと(いい意味で)してしまいます。
悪翁さんの設定でも思わずニヤリ(^∀^)
  • posted by PECO 
  • URL 
  • 2009.11/07 19:00分 
  • [Edit]

NoTitle 

丼$魔さんの小説が最近の僕の生きる活力です

いや~ホントに面白い・・・面白いなぁ~・・・

続きをwktkして待ってます
  • posted by 塩 
  • URL 
  • 2009.11/08 00:49分 
  • [Edit]

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プロフィール

丼$魔

Author:丼$魔
モンスターハンターをこよなく愛する熱・血・猿。

しかしどういう経緯を辿ったか、最近はオリジナル小説を更新中。

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