女神の機械槍

モンスターハンター関係の二次創作(イラスト・小説)ブログでしたが、最近はオリジナル小説に傾倒中です。

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Ende der welt(7)

「あたしの『初体験』、それは、1年前の話なんだけど…。」
「ウホッ、もう期待満点フス! 初めての○○○は1年前なんだフスな!?」

…遂に話が始まってしまった。
まるで、なんか悪い見世物のようだ。

G級ハンターのアスカとそのオトモのリュウ。
最後の戦いと目算して、火山にジャンプテオを倒しに来たものの、「老山龍砲・極」を装備した仮面ハンター2人組にあっという間に場をメチャクチャにされた。
その狼藉に反撃しようとしたものの、ハンマーではボウガン2丁を相手どる事ができず、あっという間に倒された末、逆に裸での理不尽な謝罪までをも要求される、という状況に至っている。

しかし、ご主人は何かの反撃方法がある。
ハンマーでボウガン2丁を相手どって勝てる方法がある。
彼女の眼の光を見たとき、オトモアイルーである、リュウはそう直感した。

直感した。

確かに、そう直感したのだが…。

何故か、眼の前では、半裸になった彼のご主人が、エロトークを繰り広げるという訳の分からない展開になっていた。

「あたしが襲われたのは、沼地の洞窟を探索してる時なの…。奴はそこに隠れてて、いきなり襲ってきたわ」
「…は、初めてが野外!?しかも、強○!?」
「うん…。あたしも、そいつの涎が首筋にかかるまで、全然気づかなかったわ…。 あまりにも無防備すぎよね…。」
「そう! そうフス!、その体、無防備すぎフス!」

ご主人は見慣れぬしなとかをちょっと作りつつ、淫靡な雰囲気を漂わせて話をしている。
こんなご主人、初めて見た…。

…訳じゃなくて、こんな姿は脳内エロ妄想をしている時に結構見かけてるんだけど、それでもリュウはご主人の姿が信じられなくて、ただ茫然と眺めていた。

「そいつは、あたしに圧し掛かってきていきなり襲おうってしたの。間一髪気づいたけど、後ろを振り向いた時、その…」

そこでアスカは言いよどむ。

「どうしたんだフス?」
「その…、あまりにも凄い光景に、体が強張っちゃって…」
「凄いって、何が!?」
「いやだ…。アレのことよ、アレ。あの形、土筆って言えば良いのか、キノコって言えば良いのか…。」

それで緑の仮面の男は納得したようだ。
うんうん、と頷いてごくりと唾を飲み込む。

「赤黒くて、血管が浮いてて…。 それがあたしを見て、それがたちまち数倍の長さになって、ブルンブルン震えたわ」
「はぁぁ!! キノコが俄然スーパーになったと! それでその、ナニがどうなったフス!?」
「…それが、容赦なくあたしの下っ腹に捻じ込まれて」
「うぉぉおおーー!!」

そこで緑の仮面の男はもんどりうった。
「た、たまんねぇフス! 初めてが野外で、しかも何の準備もなしフス! 可愛い顔して…スゲエ経験!!」
「おい、はしゃぎ過ぎだ、ちゃんと銃口向けてろ」
「あ、そう、そうフスね、兄貴」
緑の仮面の男は涎をすすると、起き上がって銃口をアスカに向け直した。

「それで、ナニを下っ腹にブチ込まれて、どうなったフス!?」
「あまりの痛みと衝撃で、意識がなくなりかけたわ…そして…。」
「そして!?」
「ごめんね、この後はあんまり覚えてないんだけど、そいつはあたしに圧し掛かってきて…。」
「圧し掛かってきて!?」
「あたしは、痺れるような電気の衝撃を連続で受けて、そのまま昇天したわ」
「は、初めてでいきなり昇天!? しかもブチ込まれた後に電気って、どんなイジられ方!?」
「そして、あたしを運んだネコタクさんによると、あたしは気絶した後も好き放題やられてたらしいの…」
「は、はぁぁあああ!!! なんて可哀そうな! でもイヤらしい! なんて可哀そうな! でも凄いエロい!!」

しかし、緑の仮面の男の興奮をよそにして、白い仮面の男は冷静に返答した。

「おい、ネコタクって何だよ…。っていうか、それ、クエスト中の話か?」
「あ」

しまった、と言いたげなアスカの表情。

「っていうか、もしかして、それ、フルフル亜種の話か?」
「…そうで~す! フルフル亜種の首のばし攻撃を腹に喰らって、電撃で乙った初めての経験だよ!」

アスカは苦笑いを浮かべながら、半ばやけくそで明るく返事した…瞬間、バババ、とアスカの足元が土煙りをあげた。

「きゃあ!?」
「ふざけんじゃねぇーーー!!! 人がせっかく、どんな思いでその話を楽しんでたのか分かってんのかフス!!」

緑の男が絶叫した。土煙りは通常弾の嵐だった。

「清純で凄い可愛い女の子が、実はメチャクチャ汚れてた、っていうギャップを楽しんでたのにフス!」
「理不尽な行為に涙を浮かべて耐えつつも、実は思わず感じちゃってたって背徳感を楽しんでたのにフス!」
「それを…それを、オラの純情な心を、弄びやがって…!」

どこが純情よ、とアスカは小さくつぶやいたが、笑顔を崩さずに言った。

「まぁまぁ、次はちゃんと本当の初体験の話だから…」
「だったらさっさと言えフス! 次ごまかしたら、容赦しないフス!」
「いやねぇ、そんなにガツガツしてると、女の子に嫌われるわよ? 1時間15000zの部屋の人じゃないんだから」
「そんなの関係ねぇフス! こっちゃ客…じゃない、謝罪を求めてるのはこっちだフス! さっさとサービスして俺達に謝罪するフス!」
「分かった、分かったわよ…」

アスカは嘆息する。

「ところで」
「何だフス」
「手品、見たくない?」
「見るかッ! 俺が見たいのはおっぱいだけフス!!」
「じゃ、あたしの歌とかどう? 聞きたくない?」
「聞かなくていいフス!! 俺が聞きたいのは…」

そこで、再びアスカの足元に通常弾が炸裂し、緑の仮面の男が白い仮面の男に小突かれた。

「い、いてぇフス、兄貴何を…」
「小娘、それ以上動くな」
「…!!」

そこで、リュウは何があったかを理解した。
アスカは、男たちに喋りかけ、しなを作りつつも、微妙に立ち位置を変えていた。
仮面の男たちが一直線上に並ぶ場所へ。

「悪いが、人質を取るって戦法は通用しねぇぜ」

なるほど、そういう方法があったか。
アスカがなんとかして、仮面の男たちが一直線上に並ぶ場所に位置取り、隙を突いて手前の男を拘束し人質にすれば、立場が互角になる。
これが、ご主人の考えた方法か…と思ったが、残念ながらそれは脆くも露見してしまった。

「ヘヴィボウガンは、懐に入られた時だけが弱点だからな。お前は、そこから前に出るなよ。出れば、その可愛い顔が銃弾で裂けることになるぜ」
「くっ…!!」
「お前の浅知恵なんか、お見通しなんだよ。 さぁ、さっさと謝りやがれ」
「そう、そうだフス!」

…?
微妙な違和感を、リュウは感じた。
言葉とは裏腹に、何故か、今、ご主人が「ホッとしたような」雰囲気を見せたのだ。
それは、もちろん長年オトモをしてきた自分にだけ分かる感覚だったが。

「わかったわ…。 話す、話せば良いんでしょ…。」

そう言って、アスカは過去の体験談を話し始めた。
それは、自分が狩人になる前、大きいお屋敷で働いていたという話だった。
彼女の仕事は、そこの若主人の身の回りの世話。
しかし、幼くて満足に仕事ができなかった彼女は、若主人の…。
本当の「身の回りの世話」だけをさせられ、昼はメイドとして、夜は愛玩嬢として奉仕していたという話だった。

「うはぁ!! もうたまらんフス~~!! やっぱコイツ、エロい! エロすぎるフス!」

ガッ、と白い仮面の男が銃底で、緑の仮面の男を殴りつけた。
そして、溜息とともに一言。

「…全然リアルじゃねぇ。 お前、言ってる事はそれっぽいが、実はそんな経験全然ねぇだろ」

アスカの額に、本物の冷や汗が浮かんだ。

「お前のくだらねぇ喋りに付き合うのはおしまいだ。経験ねぇなら、俺達が『初めて』になってやるよ」

その瞬間、今度は地面ではなく、アスカの脚が血しぶきと共に爆ぜた。

「…あああぁっ!!」

むき出しの脚に、老山龍砲の通常弾が撃ち込まれたのだ。

「あう、ぐうっ…、はぅ、あああぁぁ…!!!」

「(ご主人ッ…!)」
リュウは思わず、声を上げそうになった。
脚に銃撃を受け、糸が切れた人形のように、頭から地面に突っ伏すアスカ。
しかし、それでもアスカはリュウを一瞬みて、視線だけで「動くな」と言った。

「(何…、何なんだニャ!? 一体、そこまでされて、逆転の秘策が何か…本当にあるのかニャ!?)」

<続く>
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*Comment

No title 

とってもおもしろかったフス!
あ、感染った;

何気にためになる情報が満載だし、おもしろいし、、さすがです~
2人が岩ハメしているのは吹いたw
  • posted by jayed 
  • URL 
  • 2009.08/01 17:23分 
  • [Edit]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • posted by  
  •  
  • 2009.08/01 20:20分 
  • [Edit]

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丼$魔

Author:丼$魔
モンスターハンターをこよなく愛する熱・血・猿。

しかしどういう経緯を辿ったか、最近はオリジナル小説を更新中。

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