女神の機械槍

モンスターハンター関係の二次創作(イラスト・小説)ブログでしたが、最近はオリジナル小説に傾倒中です。

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リヴァイアサンズ・メルヴィレイ(13)

「DUEL START!」

…と同時に、疾風のようなマキアの先制攻撃。
目にも止まらぬダッシュから、防御する間もない一撃を喰らわされたかと思うと、そのままボコボコにブン殴られ、いきなりダウンを奪われた。

急いで立ち上がるも、頭には☆マークが回転している。
打撃武器、しかも頭を殴られた時のみ発生する、いわゆる「気絶」状態の表現だ。

「はい、終了ー☆」

俺の体力はまだ半分までは減ってなかったが、マキアは全く容赦せず、気絶している俺に襲いかかって、さっき以上にボッコボコに…対戦格闘ゲームの、永久コンボのような延々続く連続打撃をブチかまして、これでもかというくらい、マイアバターを豪快に叩きのめした。

「YOU LOSE!」

「なんじゃそれ!?」

何にもできずに終わった!
てか、その連続技、何なんだよ!



「『ブレードアーツ』。 知らない?」

と、怪人「ヘルメット裸女」はそう嘯いた。

「ほら、モンスターと闘っているうちに、いろいろ技を覚えるでしょ? アレをマクロで隙なく繋いで登録した連続技よ」

マクロで繋ぐ…って、マジでコンボかよ。

「そうよ、『こんぼぅ』のコンボ」

やかましいわ。

「ずりぃ…! そんな技あったら、防御できねぇじゃん!」
「ううん、あたしのコレは適当に作った奴だから、途中にガードできるポイントが結構あるわよ? ま、『オートガード』のスキルでもない限り、初心者じゃ見切るのは不可能だけどね」

うわ、これ名人様の初心者イジメじゃね?
対戦の練習するつもりだったのに、これじゃ勝負にならねぇよ。

「あの、ごめん、マキアさん…。 もうちょっと…。 レベルを落としてくれると、ありがたいんだけど…」
「えー、やだなー、ストレス貯まるー」

っていうか俺のストレスがマッハだよ、分かってんのかこのマッパ女。

「だったら、やっぱ何か賭けてくれない? 対戦相手にならないんなら、レクチャー料として」

だから、俺には賭けるものが何もないっつうに。
課金してまで賭けたいとは思わないぞ…。
いや、待て。
この状態でも、一つ賭けられるものがある。

「なぁ、マキアさん。 それなら、ガチ戦はどう?」
「…どういう事?」
「賭けるのは、俺の命。 デスペナルティを賭ける」
「ほほー」

マキアは、面白いこと言うわね、という感じの口調で返してきた。

「良いじゃない? 確かにデュエルで、デスペナルティモードもあるけど…。 課金して復活がお望みかしら」

…やべ、想像以上に相手ノリノリだよ。
過激な性格だという推測はドンピシャリじゃん。

「その代わり、ちゃんとレクチャーしてくれよ」
「いいわよ? きちんと教えるから、デュエルになったら、せいぜい頑張って抵抗してね」

そうして、マキアのレクチャーが始まった。
彼女の指導は的確で、別ゲームでの例を豊富に出してくれるんで、俺にも分かりやすかった。
てか、彼女、相当なヘビーゲーマーだな。

このゲームのデュエルは、もちろん剣撃戦闘になる訳だが、攻め手側の狙いどころは、上段・中段・下段のいずれかとなる。

「上段と下段のガードはどうするの?」
「ガードアイコンをタップしたまま上にドラッグで上段、下にドラッグで下段のガードよ。 モンスターの攻撃は基本的に中段扱いだけど、この使い分けをしてくる奴も居るわ」

受け手側は、それを剣による相打ちか、シールドで弾く訳だが、このゲームの特徴としては、武器の相打ちになると威力の高い側が有利になり、打ち負けた方にノックバック(後ずさり)と、比例した硬直時間が与えられる。

この硬直を発生させる事を狙いながら戦い、隙が出来たら、さらなる強攻撃か、さっきのマクロコンボ…「ブレードアーツ」を叩き込んでダメージを稼ぐ、というのがおおよその流れらしい。 ここらへんは普通の格闘ゲームとほぼ同じだ。

ただ、このゲームが一般的な格闘ゲームと異なるのは、まず、武器防具の威力で有利不利が決定してしまうので、相手の装備情報が重要であることと、硬直を発生させるための駆け引き、その選択肢が異様に多いという事だった。

「ここらへんの読み合いは、経験を積まないとダメね」
「なるほどな…。 大体分かった、ありがとう」
「じゃあ行くわよ、『デスペナルティモード』デュエル」

画面に、デュエル申請画面が出る。
体力を全て奪うまで戦い、その勝者が、敗者の装備、所持品、所持金を全て奪うモード。
PKと同じだが、唯一違うのは、相手の合意があるかないかだ。

「ちょっと待った」
「どうしたの? 今更、逃げるなんて言わないわよね?」

マキアが、威嚇のように剣を振る。
レッドプレイヤーの彼女にとっては、剣の錆が一つや二つ増えようが、問題ないかもしれない…が。

「いや一応、貴女の賭けという要望を受けて、俺はデスペナルティデュエルを提案した訳だから、貴女もひとつ、俺の要望を聞いてもらえないかな」
「何よ? 内容次第だけど」
「俺が貴女にダメージを与えられたら、そのヘルメット、外してくれる?」
「…どうしてかしら?」
「本当に女性なのかどうか知りたいから」

しばらく、マキアは黙っていたが、

「ネカマだと疑ってるワケ? …いいわよ、ダメージを与えられたらね?」

俺の挑発を飲み込み、了承してくれた。

「じゃあ、いくぜ」

俺はデュエル承諾ボタンをタップする。

「DUEL START!」

ごく僅かな様子見の後に、マキアはまたも速攻で飛び込んできた。

だが、それは俺の完全に予想した攻撃だった。
俺はそれを『ジャストガード(1)』で弾くと、相手の硬直の隙に『水平突き』を喰らわし、『上段袈裟斬り』を追加で入れる。

「えっ!?」

ヘッドセットから伝わる、相手の驚愕の声。

「はい、ダメージ頂きましたー!」 

これは予想の範疇だった。
さっきのコンボ、「気絶」を誘発する事から考えたら、大半…あるいは全てが、上段系に属する剣技で構成されている可能性が非常に高い。

「約束だぜ! これでヘルメット脱いでくれよな!」

よって、基本は上段ガードでの待ちとカウンター。
それともう一つ、さっきのレクチャーの際に把握していたのだが、武器の威力は相手の「こんぼう」が上だが、リーチは俺の「ショートソード」の方がやや長い。

相手の攻撃力補正もあってか、相打ちは全て俺に不利だったので、俺としてはこの僅かなリーチ差を生かして戦うより他ない。
ギリギリの距離を保ちながらマキアの周囲を旋回し、相手の空振りに攻撃を合わせる。

辛抱強いつつき合いは苦手なのか、マキアは頻繁にダッシュからのマクロコンボ「ブレードアーツ」とやらを仕掛けてくるが、「適当に作られた」が故に、上段攻撃しか存在しないと判明しているそれを、俺はまたもジャストガードで弾き返す。

「…あなた、何か別のゲームやってたのね? 結構やるじゃない」
「まぁね」
「なら、ルールを変えさせてもらうわ。 必ずあたしが勝つ。 勝ったら顔見せはなしね」

おいおい、そんな一方的なルール変更ありかよ!

「じゃあ負けたらどうすんだよ!」
「負けないわよ!」

無視かよ。
…このまま俺が勝っても、コイツは約束を守らないんだろうな。
まぁ、俺も「顔見せて」は挑発で言っただけだしな。

だがそう思ったのもつかの間、突如としてマキアの動きが変わった。
さっきまでの、間合いを正確に計ったつつき合いを嫌っていたマキアが、その地味な戦いに応じ始めた。

慎重に間合いを詰め、「俺の牽制攻撃に、棍棒の一撃を合わせて弾き飛ばし、その隙にブレードアーツ」という戦法へと移行したのだ。

「ぐっ!」
「ウソ!?」

だが、俺はマキアの「ブレードアーツ」を喰らったものの、ダメージになったのは最初の一発だけで、次弾は普通にガードで防いだ。

というのも、どのタイミングが「ガードできるポイント」なのかは、おおよそ見当が付いていたのだ。
一番可能性が高いのは、ダッシュ攻撃の次の「繋ぎ」。
数ある格闘ゲームの経験から言えば、起点と二打目の繋ぎが丁寧でないと、入らないコンボが多いからだ。
その原則は、このゲームでも生きていた。

これで、戦いはごくシンプルな「どつき合い」になった。
「ブレードアーツ」を封じて、一発での決着が無くなった以上、後は相手の上・中・下段を読み切っての削り合い、になる。

「可愛くないわね…。 稽古つけてあげようと思ったのに」
「マキアさんも相当に可愛くないぜ」
「失礼ね、あたしの素顔はとっても可愛いわよ」

いや、そんな意味で言ったワケじゃない。

「…ちょっと本気で行くわよ、50%!」

その「格ゲーあるある」的な台詞を聞いた時には、思わず噴きそうになった。 いい性格してるな、この人。

だが、彼女は今まで本当に接待プレイというか、彼女なりの稽古をつけていたつもりだったらしい。
その証拠に、さらに彼女の攻撃速度のギアが上がりはじめ、余分な動作の隙がなくなり、攻撃が熾烈になってきた。

「ぐ…!」

思わず、俺までそんな声が漏れてしまう。

マキアは、ダッシュあるいはダッシュ攻撃をフェイントにして、俺の上段ガードを誘い、その隙に中段・下段攻撃を繰り出し始めた。
その攻撃速度こそ凡庸だったが、俺は上段にヤマを張っていたため、徐々に被弾し始めた。

だが、だからといって、上段のガードを疎かにすれば、「ブレードアーツ」で一気に気絶までもっていかれる。
絶対に上段のガードは外せない。
むしろこっちが先に手を出して、マキアの体力を削りきるべきだ。

…だが、マキアの攻撃は熾烈過ぎて、どうしても俺は受けに回ってしまう。
こういう防御方法も、あるのか。 まさに攻撃は最大の防御なり、だな。

「これで50%なら…今まで、何%だったんだよ」
「20%、ってところかしら。 本当、君、結構強いわね」
「そりゃどうも」

つーか、まだかなり余力を残してるんだな、この人。
これで100%ならどうなるってんだよ。

そしてマキアの言葉どおり、戦闘の均衡は見る間に崩れ始めた。
俺の所有する技は中段の「水平突き」と上段の「上段袈裟斬り」しかなく、盾を持たないマキアはそれに攻撃を合わせて弾く、という防御方法しかない。
逆に言えば、当てさえすればダメージにはなる。

…だが、相手の体力が減らないのだ。

全体防御力以外にも、部位防御力なんてのが別にあるのか、「上段袈裟斬り」でマキアのゴツいヘルメットを叩いても、殆ど体力ゲージが減らない。

そしてマキアは俺の攻撃に対し、中段にヤマを張っている。
上段は結構スルーされるのに、中段攻撃は絶対に通してくれないことから明らかだ。

俺の攻撃は物理的に通らないのに、相手の攻撃は徐々に喰らっていくワケで、俺の体力ゲージはそれに伴って、みるみるうちに減り始めた。

「おい、何であんたの体力ゲージは減らない? 個別防御力なんてのが、あるのか?」

ギリギリの戦いの中、「マキアさん」という呼び方すら忘れ、本音でそんな事を問いかけてしまう。

「…あら、ごめんね。 それもあるけど、そもそも基礎体力と防御力が結構違ったみたいね」
「なんだって!?」

基礎体力って、もしかして、熟練度システムでアップしたパラメータのこと?

「そうよ。 最初からあたしが勝つつもりだったから、すっかり忘れてたけど、互角にするんなら、もっとハンデが必要だったわね」
「ずりい…!」
「忘れてただけよ! それに、もう終わるわ! …行くわよ、ブレードアーツ!」

その声を聞いて、俺は上段ガードを展開するが、マキアがダッシュから放った攻撃は、またも下段攻撃だった。

「なんj」

何じゃそれ、口三味線かよ、と言おうとして俺は固まった。
マイアバターが転倒したのだ。
そして、顔アイコンの隣にポップした、長靴に×マーク。
見たことのある、そのアイコンは…。

「ふー、やっと部位損傷ね。 これでもう、フットワーク使えないから、リーチ差を生かしてチクチクとかさせないわよ」

しかし、マキアは俺が立つのを待つことなく、あの永久コンボみたいな連続攻撃を、マイアバターに重ねてきた。
大半のゲームでは、ダウンからの復帰とか、ふっとび中とかには、システム的に追加ダメージを受けない仕様になっている。

だが復帰し、立ち上がれば当たり判定は復活する。
俺は当然、マイアバターに重なっているマキアの攻撃を防ぐために、立ち上がると同時に上段ガードを強いられたのだが…。

「無駄よ!」

立ち上がると同時に飛び散る、激しい火花。
ガードする俺のスタミナが、恐ろしい勢いで減っていく。
マキアが盾の上からおかまいなしに叩き続けるのを見て、その狙いは分かった。
このままガードを破って、そのまま倒すつもりだ。

やべぇ、何かできる事ないのか。
カウンター系のスキルか何かあれば、反撃できるかもしれないが、今の俺には何もない。

本当に何もないのか。

突破口。

逆転の秘策。

今の俺にできること。


「こんぼっ♪ こんぼっ♪ こんぼ三兄弟~♪」

俺は、突然歌いだした。

「こんぼぅっ!」

別に頭がおかしくなったワケじゃなくて、これはさっきの口三味線の意趣返し。
相手の笑いを誘って、操作をミスってくれないか、と期待したのだ。

「…君、バカなのかしら? これはマクロコンボだから、ミスしたりしないわよ」

「…そういやそうだった!」

マイアバターは遂にガードを破られ、そのまま嵐のような打撃に巻き込まれて、あっという間に気絶する。

地面に叩きつけられたマイアバターの体力は、残り1割ちょっと。
もう、俺に勝ち目は全くなかった。

「これで終わりよ!」

そう言って、再びマキアが突進から、俺の頭をめがけて棍棒を振り下ろす。

「えい」

そう可愛らしく言いながら、ガスッと頭に一撃。
俺の体力ゲージは、数ドットをギリギリ残した。
と同時に、

「マキアが、デュエルの中断を要請しています。 受諾しますか?」

デュエル中止のダイアログが画面上部に現れた。
マキアの真意が掴めず、俺が固まっていると、

「君、結構面白かったよ。 こんな田舎で、なかなか白熱した戦いができるなんて思わなかったな~。 ご褒美に、デスペナルティは勘弁してあげる」

マキアからの、そんな申し出があった。

「なんで…そんな事を?」
「だって、君みたいな面白い人には、このゲームに残って欲しいから。 このゲーム、ギスギスした連中が多いじゃない?」

俺は苦笑しつつも、その心遣いに乗っからせてもらう。
礼を言って、デュエル中断に同意させてもらった。

「あっ、でも、こんぼ三兄弟♪は全然面白くなかったわよ…ぷぷっ」

いや、笑ってんじゃねーかお前。

「じゃあね、レオくん。 君がレベルアップしたら、また、いつかどこかで逢えるかもしれないね」
「あ、ありがとうございます…。 ところで、マキアさんは、明日の剣闘士大会には出ないんですか?」
「それ、あたしが出たら優勝しちゃうもん。 そんなの興ざめでしょ?」

ああ、まぁ、それは…。
確かにそうかもしれないけど、でもこれでお別れなのは、ちょっと寂しいというか。

「でも、このイベント、結構お金稼げますよ」

俺は、相手の興味を引くべく、そんな事を言ったが、マキアは多少困ったように返事をしてきた。

「ま、あたしの場合は、普通に仕事してた方が、よっぽど稼げるから…」

え、何この人? 超金持ちなの?
何でそんな人がゲームやってんの?

「だって、あたしゲーム好きなんだもん? それじゃダメかな」
「いや、それ、とっても良い考えだと思います。 …俺もゲーム好きだから、ずっとやってる訳だし」
「ありがとう。 じゃ、時間だから、そろそろお暇するね」
「え、もうですか…?」
「そうよ、これでも結構多忙なの。 じゃあね、さよなら」

そう言ってマキアは離れて行こうとするが、俺はアクションを起こされる前に、すかさず話しかけた。

「あの、待って下さい! アバターカードの交換をお願いできませんか?」

アバターカードってのは、その人のキャラクターのプロフィール、いわば名刺みたいなもんだ。

「え? どうして?」
「いや、せっかく稽古付けてもらったのに、何もお返しできなくて…。 いつかきっとお返ししますから、カードを」
「いいのよ、あたしはただの暇つぶしのつもりだったんだし。 結構楽しかったからオーライよ」
「でも、これでお別れだなんて…」

マキアは、ちょっと逡巡したかのように一拍置いてから、

「残念だけどダメ。 あたしのカードは超高価です」

と、やんわり拒絶した。

「じゃあ、ゲームのどこの街に居るのか教えてもらっていいですか」
「粘るね、君」

マキアは苦笑すると、観念したように言った。

「大サービスで教えてあげる。 私の今の拠点は『央都ザナドゥ』よ。 それと…」

エリアチャットが、シングルチャットに切り替わった旨のメッセージが出て、相手のインフォメーションウインドウが切り替わる。
マキアは、あのゴツいヘルメット装備を解除していた。

…中から現れたのは、まるで芸能人とかモデルのような、華のある美人だった。
しかも、超が付くほどの。

「え、これ、マジで…?」

このゲームは、カメラアプリでアバターの外見を成製する。
だとすると、これが本当に、携帯で話している相手の姿なんだろうか? 
こんな美人が?
雑誌の写真とかで偽造したものじゃなくて?
本当の女性?

「…これで分かったでしょ、アバターカードを渡さない理由」

マキアがちょっと自慢げに言う。

え? こんな美人だから、カード交換しないってことなのか? ストーカー防止とかで?

だが、それを口にするより早く、マキアはシングルチャットを閉じ、あの白銀の装備を全装着した。

「じゃあね、レオくん。 またいつか、この世界のどこかで」
「ちょっと待ってくれ!」

だが、俺の制止の声にもかかわらず、マキアは何かの道具を天に掲げると、天へ立ち上る一筋の光につつまれて、閃光と共に消えてしまった。

…何か、俺の知らないワープアイテムだな。
「転移の魔法石」だと、直前に居た街に戻るはずだし、きっと相当先に進まないと手に入らない品物なんだろう。

「はぁ…」

まるで、夢みたいな出来事だった。
いきなり現れた強烈なキャラのアバター。
しかも中身はとびきりの美女だなんて。

…現実にこんな事あるんだろうか。
童貞病をこじらせすぎて、変な夢でも見たんじゃなかろうか。

時計を見れば、過ぎた時間はたったの1時間。
だけど俺が今までゲームで体験してきた中で、何よりも衝撃的な出来事だった。

「夢、だったのかな」

携帯の画面の中の出来事が信じられず、何かふわふわした感覚で居ると、ジングルと共にマイアバターが発光し、

「『下段斬り払い(1)』を修得しました」
「『喉元突き(1)』を修得しました」
「『シールドパリング(1)』を修得しました」

キャリアとの通信…フラグ判定に時間がかかっていたのか、今更ながらに色々と技を覚えたというメッセージが流れてきた。

でも、それは彼女との出会いが、夢ではなく現実だという事の証明に他ならなかった。


<続く>
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*Comment

NoTitle 

ストⅢでショーンがローズと闘ってるイメージで読んでいた

そのうちスクリューパイルとか出てきそう
  • posted by 名無し@ももクロまとめchZ 
  • URL 
  • 2014.04/14 18:39分 
  • [Edit]

NoTitle 

(13)になってますよ~
  • posted by  
  • URL 
  • 2014.04/14 20:24分 
  • [Edit]

 

おもしろいですー(*´▽`*)続きお待ちしてます♪
  • posted by  
  • URL 
  • 2014.04/28 01:43分 
  • [Edit]

Re: NoTitle 

> ストⅢでショーンがローズと闘ってるイメージで読んでいた
すいません、俺、ストⅢはノータッチなのでローズしか分からないですよ。
でも、マキアの年齢はもっと若くて、20代前半って設定ですよ!
ローズみたいな年…おっと、誰か来たよ(ry

> そのうちスクリューパイルとか出てきそう
出ねぇよ! と言いたいところですが、投げ技のあるMMOって存在するのかしら…?
あったら面白いかもしれませんね。 いやマジで。
  • posted by 丼$魔 
  • URL 
  • 2014.06/08 20:59分 
  • [Edit]

Re: タイトルなし 

> おもしろいですー(*´▽`*)続きお待ちしてます♪

ありがとうございますー!
という訳で続きをどうぞ!
6月27日あたりまで、隔日で連続掲載だから、たっぷり楽しんで下さいね!
いや楽しんで頂けるかどうか分からないけど…。
  • posted by 丼$魔 
  • URL 
  • 2014.06/08 21:01分 
  • [Edit]

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丼$魔

Author:丼$魔
モンスターハンターをこよなく愛する熱・血・猿。

しかしどういう経緯を辿ったか、最近はオリジナル小説を更新中。

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