女神の機械槍

モンスターハンター関係の二次創作(イラスト・小説)ブログでしたが、最近はオリジナル小説に傾倒中です。

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GUNNER'S HEAVEN(15)-3

王子の右手が、遂にシャルルの左足首を捕らえていた。

「(…捕まえダゾ、シャるルッ!! モウ、絶対ニ逃ガさン!)」

「…ああっ!」

クリス王子は、シャルルの左足を掴んだまま起きあがると、シャルルの足を切断すべく、片手剣の刃を、むき出しの太股めがけて振り下ろした。

ここで、場面は再びノーブル城…石牢へと戻る。
鎧の所在を巡って、イルモードとエイグリルは、一触即発の状態にあった。

「…貴様、本当は、『腕』もどこかに隠し持っているのではないか?」

剣と共に突きつけられる、イルモードの詰問。
だが、エイグリルは、それにも無言を決め込んだ。

「…」

イルモードの冷徹な眼が、より一層の悽愴な光を帯びる。
エイグリルが「腕」を持っているのでは、という疑念は、単なる思いつきではない。

黒龍の鎧を装着した者同士が、本当に意志疎通できるのであれば、「腕」を持って逃げたユリウス王子は、一度も黒龍の鎧の力を発動させていない事になる。

もし黒龍の力を試し、発動させたのならば、それはとっくにクリス王子に伝わっているからだ。
さっきのエイグリルの動揺からして、ユリウスが「鎧同士の意志疎通」を知っていた可能性は皆無だろう。

つまり、ユリウス王子は「鎧の力を使わない」のではく、「鎧の力を全く使えない」か「そもそも鎧を持っていない」のどちらかとなる。

しかし、あの鎧は、大小こそあるものの、装着者にはそれなりの加護を与える。 
ましてや「黒龍の神官」である、王族に全くの加護がないとは考え難い。

それから考えれば「ユリウス王子は鎧を持っていない」と考えるのは、ごく自然な思考の流れだった。

そして、その答えを知るのは、目の前で寝転がっているこの男。

長剣の刃先が、無防備なエイグリルの喉に押し当てられ、先端がごくわずかに皮膚に食い込む。

「なぁ、エイグリル…。 お前、何を隠してる?」

その質問と共に、エイグリルの喉元の皮膚から、タラタラと血が流れ始めた。

イルモードが剣を突き立てているのは、気管の脇、外頸動脈の直上。
拷問愛好者であるイルモードにとって、頸動脈を切るなどは児戯にも等しく、僅かに力を込めるだけで、剣先は確実に頸動脈を引き裂き、失血にて相手を死に至らしめるだろう。
今、まさにエイグリルの命は、イルモードの手中にあった。

「これが最後だと、貴様も分かっていよう? 態度しだいでは、酌量の余地もあるやもしれんぞ」

そう脅迫するイルモード。
だが、エイグリルは我が身に迫る危険など、まるで他人事であるかのように、鷹揚に返答する。

「…それは例えば『竜操術』の事とかかね」
「な…に…!?」

それは全く、イルモードが予想もしない答えだった。

「…ここで、私が『竜操術』の秘密を喋れば、この剣を退けれてくれる、とでも言うのか?」
「バカな! 竜操術、だと…!?」
「ふふふ」

エイグリルは、そう言って、さもおかしそうに笑う。

竜操術…それは「モンスターハンター」達の間でも、その存在が疑わしいとして、忘れかけられている伝説。

竜操術とは、文字通り、竜…。
「飛竜達を意のままに操る術」の事で、民間では、言葉の通じぬ動物たちと心を通わせる技術として、子供向けのおとぎ話の中に登場する。

だが、彼ら軍部の言う「竜操術」は、それとは全く意味が異なる。

それは、モンスターを軍事投入するための馴致(じゅんち)術。

モンスター達の戦闘能力を、自由かつ正確に駆使する事ができれば、それは凄まじい軍事力となる。
例えば、リオレウスを数頭操れるだけで、敵軍の頭上を飛び越して、本陣、あるいは城を直接爆撃できる。
相手が数万の軍隊で攻めてこようとも、ティガレックスやディアブロスを一列編隊で突っ込ませれば、瞬く間に相手を殲滅できる。

そもそも兵士は、モンスターの脅威に対しては、全くの無力である事が多い。
何故なら、兵士が狩人に対し優位なのは、対人戦の豊富さゆえであるが、狩人(ハンター)がモンスターに対し優位なのも、同じく狩猟経験の豊富さゆえだからだ。

よって、「兵士」が「モンスター」に対抗できるようになるためには、エイグリルや黒龍騎士団の三騎士のように、兵士と狩人、両方の経験を積まなくてはならない。

それは長い訓練と多大な才能を必要とする、気の遠くなる話。
そのため、戦場や要害にモンスターが出没した場合、国はギルドに駆除を依頼する。
国家とギルドの結束が密であるのは、そういう理由だ。

だが、「竜操術」が実在し、モンスターの力を軍事力に利用する事が可能となれば、これは軍事的に圧倒的に優位になる。
そのため、「竜操術」はどこの国においても、軍部とギルドの共同で研究されており、個人でも「竜操術」の秘密を追いかけていた者は多い。

だが、研究成果は一向にしてあがらず、その竜操術が最後に確認されたのも、もう20余年も前。
「竜の巫女」が、この汚れた世界に絶望し、桜リオレイアの背に乗ってこの地を飛び去ったのが最後と言われている。

だが、新旧の差はあれど、このバルベキア三国を補佐してきた者達の間には、「竜操術」の言葉は、別な意味を持って響いた。

「まさか…。 貴様、あの『邪龍ミラボレアス』を操る方法があると、そう言いたいのか!?」

だがそれを聞くと、エイグリルはまたも「ふふふ」と笑う。

「…何がおかしい!?」
「いや、申し訳ないが…」
「なんだ! 早く言え、エイグリル!」

「…『竜操術』の話は、全部冗談だ」

「…な…!?」

「そんな術が仮に実在したとしても、少なくとも私は、その秘密など知らんよ」

イルモードが、しばし呆然とした表情をする。
そして、顔を紅潮させると「があああっ!」という怒りの叫びと共に、ガァンと床に長剣の剣先を叩きつけた。

「ぐっ… ぐぅっ…。 貴様っ、エイグリル…!!」

その姿を、悠然と眺めるエイグリル。
紅潮するイルモードの顔は、珍しく怒りと恥辱を露わにしていたが、それはエイグリルに翻弄されてのものではない。

「竜操術の話は全部冗談」という、エイグリルの諧謔には、こんな意味が込められていた。

「(…お前には、私が何を言った所で、その真偽を確かめる術はあるまい? 『腕』の場所はもちろん、私が『竜操術の秘密』というデタラメを喋ったら、お前はそれを信用してしまうのか?)」

そう、よりによって「竜操術」などという、大層な与太話に、あんなに簡単に乗せられてしまった。
「黒龍の秘密を聞き出したい、それまでは奴を殺せない」という、イルモードが隠してきた本音を、あの冗談の一言で、憎らしいほどに赤裸々に引き出されたも同然だった。

「…貴様が秘密を喋る気がない、というのはよく分かった。 ならば、貴様に、もう用はない」
「強がらなくていいぞ、それに、喋る気がないとは、言っていない」
「これ以上、俺を愚弄するな! 貴様の口だけを残して、生かす事も可能なのだぞ…!」

だが、そんな事をすれば、自分は確実に黒龍騎士団の三騎士に惨殺される。
逆に言えば、三騎士を排除するまでは、エイグリルに対して思い切った判断は出来ないのだ。

「口だけ、か。 はは、それはそれは、チャナガブルみたいな風貌になるのかね」

それを知っているからか、エイグリルは、イルモードの恫喝もどこ吹く風、と言った案配だった。

「(クソガキがッ…。 早く、あの小娘を、捕らえてこいッ…!)」

エイグリルだけが知る秘密の数々は、確かに惜しい。
「竜操術」が冗談なのにしても、そもそもこの鎧は何故こんな力が出せるのか、また王族しか装着できないと拒絶する理由、力の制御方法など、聞き出したい事はいくらもある。

だが、エイグリルも三騎士たちも、あまり長く生かしておくと、新政権にとって確実に害になる。

クリス王子が、三騎士の一人であるシャルルを拉致するべく、城を抜け出して結構な時間が経った。
もういい加減、奴を捕獲している頃のはず。

「脚」を持つシャルルさえ始末してしまえば、後はウィルとカッツェだけ。
この二人のどちらかが「腕」を持っている可能性もあるが、その場合は、ユリウス王子は何の部位も持っていない事になる。
エイグリルから譲歩を引き出せるとすれば、それはユリウス王子の命を引き替えにした時、くらいだろう。

いずれにしても、迅速な情報収集と、「見切り時」が大事だ、とイルモードは直感する。
黒龍の秘密に固執し過ぎるより、目の前の王権だけでも良しとすべきだ。

「その余裕、いつまで続けられるかな、エイグリル…! 王子が、シャルルから『脚』を取り戻した時、貴様がどういう表情を浮かべるか、今から楽しみだぞ!」

こればかりは、エイグリルの表情に、隠しようもない焦りが浮く。
それを見て、僅かではあったが、イルモードは溜飲を下げた。

「シャルルは、貴様の目の前で、直々に処刑してやる…。 最も、王子が勢い余って、殺してしまってるかもしれんがな!」

「(…頼む、シャルル…。 我が国のため、王子たちのため、どうにかして逃げ延びてくれ…!)」


ここで、場面はまたも、ノーブル城郊外の森に移る。

クリス王子の策で共に転倒し、重なるようにもつれる二人。
逃げなくちゃ、と思ったシャルルだったが、その瞬間、ガチリ、という感覚とともに、左足が全く動かなくなる。

「(!?)」

王子の右手が、遂にシャルルの左足首を捕らえていた。

「(…捕まえダゾ、シャるルッ!! モウ、絶対ニ逃ガさン!)」

「…ああっ!」

クリス王子は、シャルルの左足を掴んだまま起きあがると、彼女の足を切断すべく、片手剣の刃を、むき出しの太股めがけて振り下ろした。

「ああぁーーっ!!」

シャルルの左脚に走る激痛、そして迸る鮮血。
だが、クリス王子が降り下ろした刃は、シャルルの左太股に、刀身の半分が食い込んだ所で止まっていた。

「何ッ!?」

それは、クリス王子にとっても予想外の展開。
シャルルの装備していた「黒龍の鎧」の脚から「棘」が生え、瞬時に装甲を形成し、片手剣の斬撃を防いだのだ。

クリス王子が、ギルモア将軍との一騎打ちの中で、致死の一撃を食らう直前に発動させた防御反応。
どうやらアレは、宿主の危機感を感じ取った「鎧」が、その命を救うべく、自動で生成する物のようだ。

「(バカな、王族でナクとモ、コレが展開可能なノカ…!?)」

「うう、うううっ…!!」

だが、シャルルの口から、抑え切れぬ悲鳴が漏れる。
かつて王子が形成した装甲は、ギルモア将軍の突きを完全に防いだが、シャルルが形成した装甲は、加護が足りないせいか、雑な網目を展開し、足の切断こそ免れたものの、針金のような棘と片手剣の刃が、もろともに太股に絡んで食い込んでいた。

しかし、クリス王子にとってさらに予想外だったのは、その後だった。
鎧を破壊する王子の斬撃を、半端にとはいえ阻止した棘が、太股に食い込んだ事で片手剣に絡みつき、引き抜けなくなっていたのだ。

「くっ…! ぐウッ…!」

剣が抜けない、と悟った途端、万力のような力で、剣を引き剥がしにかかるクリス王子。
ブチブチという湿った音とともに、絡んだ棘ごとシャルルの足の肉が引きちぎられる。
それは、布団の綿を引き裂くような簡単さだった。

「…あぐあぁっ!」

だが、鎧から生成された「棘」の方は、なおもしつこく片手剣に絡んだまま。 針金のようなそれを、いくら力任せに引きちぎろうとしても、そもそも相手も「黒龍の鎧」。
究極の矛と盾の激突は、両者の均衡という結末に陥り、いかに王子が全力を用いたとて、その趨勢を傾ける事は容易ではない。

「(…!!)」

だが、王子の意識が自分から逸れたのを、見逃すシャルルではなかった。
しかも王子は、自分の左足首を右手で持ち、左手で剣を引き抜こうという無防備な体勢。

勝機、そう思うと同時に、彼女の体が激痛を無視して跳ねあがる。
左足を抱え込まれている体勢から、地面に付いた右肘を支点にして体をおこし、僅かに動く体幹の回転を最大に駆使して、全身をバネのように伸ばし、反らす。
抱え込まれた左足を引き寄せながら、空いている足…。 
「黒龍の鎧」を装備した右脚の踵で、クリス王子の顎をこれ以上ないほどに、下から全力で撃ち抜いた。

顎を捕らえた足から伝わる、まるで電撃のような確かな手応えが、反動となってシャルルの全身を貫く。

「(やった…。  いや、しまった…!!)」

…殺して、しまった!

クリス王子の手から力がなくなり、解放されたと思った途端に、シャルルの目の前までもが暗くなる。
目の前に飛び散る星々と、この天地すべてが歪む感覚、そして脳内に広がる血の香り。

今の一撃は、彼女の今までの戦闘経験の中でも思い出すのが難しいほど、体重の乗りきった会心の一撃だった。
中型モンスターの頭蓋程度なら、苦もなく粉砕できる、そんな確信すら覚えるほどの。

クリス王子は確かに「黒龍の神官」だが、今彼が頭に被っているのは、「ブラックヘルム」であり、いかに黒龍の鎧の力で強化されていようと、元々が廃素材の兜。
対して、こちらは黒龍の鎧そのもので攻撃したのだ。

脳内に広がるこの感覚は、王子に与えたダメージが複写されて自分に伝わったもの。 
いかに余裕がなかったといえど、臣下たる自分が、まさかクリス王子を殺してしまうとは…!!

シャルルはそう思ったが、クリス王子は呻いて力なく後ろによろけ、そのまま尻餅をつく。
だが、地面に倒れ伏す様子はない。

「(嘘…!?)」

あれ以上望みようがない、必殺の一撃を繰り出してなお、気絶どころか、よろけるだけに止(とど)まった。
実際、この鎧を通して伝わるクリス王子の痛みと混濁した意識は、まだ彼の生存を確かに伝えている。

一瞬だけ、安堵した。
王子が生きていてよかった、そう思ったが、同時に鎧の恐るべき防御能力に、改めて戦慄する。

もう自分には、これ以上の機会は得られない。
そして王子が、この鎧を付けている以上、倒す事はおろか、気絶させる事すら不可能だとはっきり分かった。
今のうちに、逃げなくては…!

幸いにも、シャルルが感じる痛みと目眩は、クリス王子が感じる痛みのコピーに過ぎず、実際にダメージを食らっている訳ではない。 
よって回復もかなり早く、いち早く立ち上がったシャルルは、痛む左足を引きずりながら、その場を離れ始めた。

肉を抉られた左足の出血はかなり酷かったが、ほどなくして完全に止まった。
というのも、なんとも不気味ことに、片手剣に絡んでいた「棘」は、シャルルの傷口を見つけると、そこを覆い隠すように、クモの巣の如く幾重にも貼り付いたのだ。
血を求めるこの鎧の習性故か、それとも宿主を護ろうという防御本能なのか。

「棘」がシャルルの傷口に移るとともに、左足にくっついていた片手剣は、拘束を離れて地面に落ちた。
複雑な気持ちに陥りながらも、シャルルは王子の片手剣を手にとって、痛む足を引きずり、必死に逃走を続ける。

気づけば、周囲はもう既にかなり暗く、太陽ももう少しで完全に没する。

…全身が、重い。

黒龍の力を使い過ぎた反動は酷く、疲労で全身が鉛のように感じられる上、やはり超常的な力の副作用か、全身を激痛が繰り返し苛む。

…それに、さっきから、酷く飢えて渇く。
全身を酷使し過ぎてお腹がすいたせいか、今すぐにでも、どこかで思う存分何かを食べたかった。
特に肉料理が食べたい。
ワインと、レアミディアムのステーキだったら、もう最高だ。
血のしたたりそうな、あの甘く柔らかい肉に、存分にかぶりつきたい…。

そんな事を考えながら逃走を続けるシャルルの足元から、王子の声が囁きかけてきた。

「(どこだ…? どこだ、シャルル…!?)」

ようやっと王子の意識が、正常に戻ったらしい。
同時に、既にその場を去った自分を捜しているのも伝わったが、周囲はかなり暗いため、混乱しているのも分かる。

クリス王子は、シャルルが見た風景を記憶しながら後を追ってきたのだが、意識が混濁していた間、その記憶は断絶している。
よって、王子には、今自分がどこを通っているのかなど、もう分からないはず。

その思惑に感応するように、シャルルを完全に見失った王子の動揺する感覚が伝わってきた。 …よし。

もうちょっと距離を取り、石畳のある街道にさえ出てしまえば、この鎧を外せる。
鎧の力を絶ち、夜になってしまいさえすれば、王子ももう追跡は完全に不可能だろう。

あの場所で、自分を捜し始めるクリス王子の意志が伝わるが、次の瞬間、またも王子の思考が、ノイズがかかって読めなくなった。

「(…!?)」

…また、策を練っている!?

クリス王子は、武術にこそ堪能ではないものの、様々な知恵や知識に明るく、兵法にも精通しており、盤上で駒を並べて陣取りを競う遊戯もかなり強い。
将軍としてはともかく、丞相や文官としての才能は十二分にあった。

シャルルにとって、この状況で自分に追いつく方法など、全く想像も付かない。
だが、あの王子の知略は用心すべきだ。
侮ると、手痛いしっぺ返しを食う事になる。

「(…これが、最後)」

消耗しきった体に鞭打って、シャルルは再び「黒龍の鎧」を発動させる。
鎧の力の発動条件は、危機感。
自分は危ない、と鎧に訴えかける事で、この鎧はそれに応じた力を貸し与えてくれる。

だけど、今は、この脚の傷をカバーできる程度で良い。
王子との繋がりを最小限にして、とにかく距離を稼ぐ。

しかし、シャルルのそんな様子を知ってか、王子は再び鎧の力を全開にし、追跡を始めた。

「(…!? 何?)」

まさか、力任せに距離を詰める気かと思ったが、それはいくらなんでも無謀と言うものだろう。
自分の位置も分からないのに、無闇に走り出したところで、見当違いの場所に至るだけだ。

「(…いや、迷うな!)」

相手は動揺を誘っているのかもしれない。
ここで、自分が隠れようと、何か目に付くものに視線を寄越せば、それを手がかりに、王子は自分の位置を察知するかもしれない。

そう直感したシャルルは、足元だけを見て、なるたけ冷静に、距離を稼ぐ事に勤める。

「(…!)」

…王子が、シャルルを探しながら走り始めた感覚が伝わってくる。

「(シャルル…。 シャルル、どこだ…!?)」

それらの声を一切無視し、ただひたすらに走り続けるシャルル。

だが次の瞬間、鎧から受けた妙な感覚に、一瞬だけ足が止まった。
それは、この場で感じるには、あまりに違和感のあり過ぎる光景だった。

「(何これ…?)」

あまりにも唐突に、シャルルの脳裏に、もっと若い頃のシャルルの姿が写し出されたのだ。

<続く>
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*Comment

 

再開待ってました!
竜繰術と言えば2ndGの竜騎槍シリーズの解説文に出ていましたね。久々に2ndGを起動したくなってきました(笑)
  • posted by 634 
  • URL 
  • 2011.07/10 16:35分 
  • [Edit]

 

あ、続きだ!

ていうか、温暖期密林採取ツアー行方不明事件は本編で解決する感じですかー?
  • posted by 風霧 
  • URL 
  • 2011.07/11 18:33分 
  • [Edit]

NoTitle 

☆634さん
>竜操術
そうそう、竜騎槍ゲイボルガの解説文に出てたんですよ。
傭兵団『鉄騎』の団長が探し求めて行方不明になったってありましたけど、カプコンはこの設定どう考えてるんだろう?

☆風霧さん
>密林採取ツアー行方不明事件は本編で解決する
実は漠然としか考えてませn(マテ


  • posted by 丼$魔(管理人) 
  • URL 
  • 2011.08/02 21:50分 
  • [Edit]

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丼$魔

Author:丼$魔
モンスターハンターをこよなく愛する熱・血・猿。

しかしどういう経緯を辿ったか、最近はオリジナル小説を更新中。

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