女神の機械槍

モンスターハンター関係の二次創作(イラスト・小説)ブログでしたが、最近はオリジナル小説に傾倒中です。

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俺の小説作法(6)

※今回の記事は、創作を志す人向けの内容になってます。
そうでない方にはかなり馴染みにくい記事と思いますので、ご了承くださいませ。


唐突ですけど、「ドラマ(劇)」って、何だと思います?
昼やゴールデンにやってる30分、あるいは2時間枠の番組の事じゃなくて、もっと根本的な意味合いでの「ドラマ」。

まぁ、「ドラマ」とは、端的に言うと、「人の感情を揺さぶる状況」です。
そして、どんな時に感情が揺さぶられるかというと、「欲求が満たされた時、あるいは失われた時」です。

これを正確に定義すると「ドラマは、人間の情操に根付き、欲望と理性が対立する際、または完全に一致する際に発露する」と言ったところでしょうか。

そして実は、この「魂が揺さぶられるシチュエーション」は、実はかなり限定的であり、そのバリエーションは36通りしかないと言います。
どこかの劇作家がまとめた物らしいんですけど、ネタに詰まった時には眺めてるだけでも、結構色々と思い浮かんだりします。
似たような雰囲気の言葉に変えると、結構イマっぽい感じでも使えると思いますので、是非ご活用下さいませー。

【36の劇的状況】

1  哀願、嘆願   願いがあり、それを理性が邪魔する場合
2  救済・救助   苦境に居るものを助ける。 助ける過程も状況も結果もそれ全てドラマ。
3  復讐      怒りをぶつける行為。 ありえない形の復讐も可。
4  近親者への復讐 3の上位互換
5  逃走と追跡
6  苦難・災難   大切なものの理不尽な喪失
7  反抗・謀反   近親から対立への構図と、信頼から裏切りの二つの構図を持つ
8  戦い      生命の理由、生存の理由、存在の理由をかけた行為
9  誘拐      大切な物が奪われる。 誘拐されるものは、記憶、地位、健康もあり。
10 不審人物、謎、 知的好奇心
11 目標への努力
12 近親者への憎悪


ワザと12で区切ってみましたwww
読む人居るかどうか分かりませんし、後半は似たようなシチュエーションばっかで、多少冗長ですので…。

ちなみに、これ、端的な単語の羅列のように思えますが、活用するには、それなりに訓練を必要とします。
「そのシーンが何故、ドラマティックなのか」を考えながらネタを練りだすのが、この「劇的状況」を活用するコツなんですけど、これをやることで、自分のエンタテインメントの実力はかなり伸びます。

「(1)哀願、嘆願 +(2)救済・救助 」のシチュエーションとかは、よくある鉄板構図ですし、「(10)不審人物、謎」も、使いようによっては面白い事にできます。

例えば、この(10)の使用例で、もっとも分かりやすい例が


カイジ「ああっ…! そういう事かっ…!」


読んでる読者は「どういう事だよ! お前ひとりで分かってんじゃねーよ!」と思わせられるのですが、これを「謎割り」と言いまして、1つの謎を小分けにしてヒントを出していく事で、読者の興味を引きつつ、最後の種明かしでドンデン返しできる美味しいワザですw
俺もよくやりますし、使い勝手も非常に良いですwww

「(12)近親者への憎悪」も、なかなか面白いネタです。
近親者、と言われれば普通は親兄弟を考えがちですけど、ここは「友達」でも良いでしょう。
それを何故憎悪するのか? その経緯はどんなものなのか? と。


…ピンと来ない方のために、リアルな話題で言ってみましょう。
今どきの凄惨なニュースに「子殺し」の話題がありますよね。 
子供を洗濯機で回したとか、放置して餓死させたとか。

あの話題が世間の興味を引くのも、「近親者」への「憎悪」…「子供」を「殺す」という、この「36の劇的状況」に触れているからですけど、何故子供を殺すんでしょう?

「犯人がダメ人間だからだ」
「犯人に人としての愛情がないからだ」
「犯人が性格的欠落があったからだ」

なるほどそれは、その通りかもしれません。
マスメディアの報道においても、

「犯人は普段子供を可愛がる親として周囲には写っていた」
「ブログに、子供が可愛くてたまらないと書いてあった」

のに

「何故子供を殺すのか? (我々善良な一般人には)理解できない!」

って感じで良く報道しますよね。 

「(以前は)どれだけ子供を愛していたのか」ってのと、「どれだけ悲惨な殺し方をしたか」ってのを両立した報道の仕方をする事で、「近親者」への「憎悪」を際立たせ、視聴者をニュースに釘付けにする。
こういう演劇論に基づくようなニュースの作り方は、正直恣意的に思えるんで、あまり好きじゃないです。 

ま、それはさておき、子供を殺すような親の気持ちなぞ、到底俺にも理解できません。
それは間違いないし、誰においても同じ意見でしょう。

しかし、これらの凶行においてもですね、背後関係をきちんと把握すると、ほんの少しだけ斟酌すべき状況ってのもあったりするんです。
夫の物凄いDV(ドメスティック・バイオレンス)があったりとか、脱・アル中後で、周囲から隔絶されて生きていかざるを得なかったりとか、子供に生まれ持った、どうしようもない障害があったりとか…。

本来、普通の人は、多少の苦難があろうとも、そんな大それた凶行に走ろうとは思わない。
でも不幸にして、それが起こってしまった場合、そこには大抵の場合、何らかの(報道できない)外的要因があったりする物なんです。

「幸せな家庭はみな似たようなものだが、不幸な家庭の様子は皆それぞれ違う」

って言葉があります。
どんな物事であれ、その事実を丁寧に追いかけていくと、おもわぬ真実が顔を見せる事があったりするんです。

話が大分逸れましたが、「36の劇的状況」…の訓練の方法としては、こんな感じです。
12個しかご紹介しませんでしたが、一つ一つのシチュエーションを丁寧に紐解いて行くと、かなり自分の武器になります。 
是非ご自身の創作にお役立て下さい。
ちなみに、「番号」「状況」の次に書いてある注釈は、以前の俺が書いた「備考」です。
これに捕われる事無く、いろいろと思考実験を巡らしてみてくださいませー。
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*Comment

NoTitle 

あまりにも13以降が気になって思わずググっちまったぜ。
http://skoba.hp.infoseek.co.jp/advanced/stmk/dramatic.html

俺が丼$魔さんスゲーと思うのは、やっぱり勤勉なところなんですよね。
小説しかりゲームしかり。
俺もちょこっとシナリオ作成について調べて勉強してみたことがあるんですが、
こんな基本中の基本っぽいことすら知らなかったですもの。
いや、ちょこっとしかやってないからその程度だと言われればそれまでですけど。

ところで、話は変わってちょっとした質問で、最近ふと
「論説書くのも小説書くのも同じようなものなんじゃねーか」
とか思い始めているんですけど、丼$魔さんはどう思いますか。
  • posted by Chara 
  • URL 
  • 2010.09/28 22:47分 
  • [Edit]

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Author:丼$魔
モンスターハンターをこよなく愛する熱・血・猿。

しかしどういう経緯を辿ったか、最近はオリジナル小説を更新中。

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